カテゴリ:フッソ加工のフライパン( 8 )

スイスダイヤモンドの魅力

スイスダイヤモンドのフライパンは、なかなかのスグレモノのフライパンです。
どのフライパンメーカーも、いかに蓄熱するか、いかに素材の内部に均一にムラなく熱を伝えるかが大きなポイントになっていますが、このフライパンはそれをフッソ加工に本物のダイヤモンドの粉をいれることで、ほかのフッソ加工より大幅に熱効率をよくしています。同じダイヤモンドコーティングの中でも、群をぬいているといってよいでしょう。私が5年間使ったところ、最も良いのは弱火でも完璧に中に火が通ることです。
ハンバーグでも根菜でもよく熱が通り、短時間で仕上がり、ほかのフライパンに比べて耐久性にも優れくっつきにくい期間がとても長いです。任せて安心なフライパンですので、これまでのように強火では使わないでくださいね。

以下、スイスダイヤモンドの特徴です。

①PFOA含有率が0%:
フッソ加工に使用されているPFOAという助剤は、身体に少なからず蓄積するといわれています。海外ではすでに規制が始まっていますが日本では遅れているのが現状です。そのPFOAを製造時に高温処理することにより外に排出して製品化しています。私が一番心配していたフッソ加工の安全性の問題はクリア。この商品は安心です。


②熱をよく伝える・蓄熱する:
「素材の中によく火を通す」のが得意です。ハンバーグを焼いたり、根菜類を焼くと、外が焦げるより先に中によく火が通ることからすぐ分かります。その理由は、アルミダイキャスト(高圧力成型)であることと、ダイアモンドの粉をコーティング材に使用しているからです。ダイヤモンドは熱伝導率に大変優れ、私が鍋には最適と思っている「銅」のさらに3倍ほどもあります。その粉をコーティングに入れるだけでこんなに効果的とは思ってもみませんでした。


③コーティングの素晴らしい耐久性:
どんなフッソ加工のフライパンも大抵半年もしないうちに少しづつくっつき易くなり、その後くっつくだけでなく、剥げたり変色したりします。2年も持たないのが今のフッソ加工フライパンの現状です。それがダイアモンドの粉を加えることで、熱の発散や蓄熱にとても効果的で、加工の強度を増し、料理の焦げ付きを押さえてノンスティックがはがれにくくなっています。実は数年経つと顕微鏡などで見るとやや剥がれているようなのですが、ウエットコーティングとプラズマコーティングという2重コーティングのおかげで、剥げても薄く油を引けば全く気にならないほどその後も長く使えているのです。これはおそらくダイヤモンドが油馴染みがよい素材であることも関係していると思っています。
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スイスダイヤモンドの実験、普通のフッソ加工と比べてみました。
スイスダイヤモンドのフライパンは30秒も焼くと、かなり中まで火が届きます。
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専門家のいうミディアムの焼き方を守り、強火で1分、弱火で2分、裏返して強火30秒で弱火2分で焼きました。焼いた後しばらく余熱のために放置し、10分後にカット。(肉汁はキッチンペーパーで少し吸いました)

肉汁を残したまま柔らかく火が通っているスイスダイヤモンドに比べて、外は焦げ目がついているものの、普通の薄いフライパンで焼いた肉は生焼け。
これが、中に火を通すフライパンと炒め物には向いているものの、焼き物にはちょっと力が足りないフライパンとの比較です。
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厚く切った大根やジャガイモ、レンコンといった野菜も、中火で十分に火が通るので、手間が簡単です。
誰でも手間なく上手に火が通るのが、スイスダイヤモンドのような分厚いフライパンの特徴といってよいと思います。強火にする必要が一切ありません。中火でお使いください。

耐久性も大変優れています。安全性もクリアしている数少ないフライパンです。
「使い方」を守っていただければ、さらに長くお使いいただけるはずです。
この使い方のコツが長持ちさせる大切なポイントになります。

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by kitchenparadise2 | 2016-10-26 17:21 | フッソ加工のフライパン

セラミックフライパンのテスト

以前、セラミックフライパンを長期テストしたことを、「セラミックよ、お前もか?」というブログに書いたところ、今でも結構なアクセスがあった。以前はあまりいいことを書かなかったけれど、最近のセラミックパンはかなり高性能になってきたらしい。道具も日進月歩。古い私のブログにたどり着いた方が誤解すると申し訳ないので、またテストしておくことに。

セラミックが登場した背景には、
①フッソ加工の有害物質に対する欧米での規制がはじまったから、
②フッソ加工の熱による劣化が激しい、この2点。

①に関しては、有害物質を排除したスイスダイヤモンドやスキャンパンといいったまだまだ値段は高いものの、安全なフッソ加工はあり、

②に関しては、劣化はしかたなく、劣化に強いコーティングと、劣化しにくい使い方を知っておけば少しは長くもちする。

この2つの心配をしなくて良いのが、次世代のフライパン「セラミックフライパン」、ということになっている。

試したのはグリーンパン。

長期的にテストしないと正確なことはわからないが、まずは初日。お弁当に使ってみた。

温まるのはフッソ加工の薄いのとあまり変わらない気がする。
中火以下が基本なので、40秒~1分くらいはかけて温めてみた。

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きんぴら。油が少なくっていいし、火の通りもいい。セラミック効果もある。

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磯部揚げを揚げずに焼いてみましたが、これもちょっとの油で十分火が通っている。

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玉子を焼いても、つるつると滑る。おろしたてのフライパンなのでこれは当然。

側面には汚れがつくのは仕方ないのか?
セラミックには限らず、こうなりますから。早めに粗いスポンジでこすればひとまず落ちる。
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セラミックの難点は、コーティングが弱いのと、焦げぐせが付くこと。
ステンレスのヘラで軽く叩いてみた。以前よりかなり強い。といっても、鉄とは違うし、コーティングなので、角をカンカンとたたくと、こんな風に少しは剥げてしまう。
以前、私が試した時は、上のお皿をのせたらコーティングが傷ついていたが、以前に比べるとやや丈夫にはなっているようだ。
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数か月使ったセラミックフライパンはこちら。
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これは、セラミックそのものが悪いというわけではなく、フッソ同様、くっつかないためには、きちんと毎回汚れを落としておく必要があるということ。汚れが残ると、汚れが汚れを呼んで、どんなフライパンでもこんな風になる。セラミックとはいえカンペキではない。
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by kitchenparadise2 | 2016-03-04 13:30 | フッソ加工のフライパン

フッソ加工のフライパンは安全か?

フライパンを購入される際「フッソ加工は安全なんですか?」と聞かれることが多くなった。
それなりの文献をみたり、ネットで信頼性のあるものを探したり、メーカーに聞いてみたり、様々な情報を見聞きしているが、こんなにも日本にフッソ加工があふれている以上、どうしたものかと思う。

フッソ樹脂加工は、水や油をはじきくっつきにくく、フライパンやホットプレート、炊飯器などで便利に使われているが、かなり前から問題点はいくつかあげられている。強火の際にでる煙による健康被害、発がん性の問題、環境汚染。

フッソ加工は一般的に260℃以上で使用すると劣化をし、
350℃以上で有害なガスが出るとされる。(ドイツやアメリカでは200℃や230℃という一部報告があり、実際のところ温度は定かでない。)

このような実験というのは、メーカーがするのか、環境団体がするのかで結果がずいぶん変わってくる。危ないと言ったり、いや大丈夫と言ったり、レベルが違うにせよ原発被害と同様だと思う。
今回は神奈川県のを紹介。
神奈川県県民局がテストした2014年の例。
フッ素樹脂加工したフライパンのテストから抜粋。
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掲載日:2014年9月8日

フッ素樹脂(テフロン)加工したフライパンを空焚きしてしまったが、有毒ガスが発生するのではないかと心配している、という相談が寄せられています。そこで、フライパンのフッ素塗膜についてどれだけの高温に耐えられるか、またガスが発生するか、発生するとすればどのようなガスなのかを調査しました。
■調査結果

(1)注意表示:以下のような記載がありました。

○ 空焚きは絶対にしないでください。フッ素樹脂塗膜の損傷、取っ手の損傷、本体の変形や溶解等によるやけどや火災の原因となります。なお調理前に予熱する場合は中火で1分以内にしてください。
○ 熱した本体に冷水をかける等急激な温度変化を与えないで下さい。変形の原因となります。
○ 火力を中火以下でご使用になるとフッ素樹脂塗膜が長持ちします。
    
(2)カセットコンロによりフライパンを加熱すると5分で370℃に達し、フッ素樹脂塗膜は 400℃を超えると熱分解が起こりました。
(3)フライパンの空焚きによって423℃でガスの発生が認められました。ガスの発生は目視では感知できないことが判明しました。
(4)発生したガスは以下のとおりでした。
発生したガスの名称  /ガスの性質 /人への影響の恐れ (出典)
1 テトラフルオロエチレン/ 無色、無臭 呼吸困難 / (CAS:注1)
2 ヘキサフルオロプロペン/ 無色、無臭 めまい、窒息/ (CAS)
3 プロペン/ 無色、微石油臭 眠気、めまい / (CAS)
4 クロロメタン/ 無色、微芳香臭 吐気、頭痛/ (CAS)
5 ブテン/ 無色、無臭 眠気、めまい/ (MSDS:注2)
(注1)CAS:アメリカ化学会(Chemical Abstracts Service)、当該化学物質は番号を付してCASに登録されている。
(注2)MSDS:製品安全データシート(Material Safety Data Sheet)、指定化学物質等の性状及び取扱いに関する情報。

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フッソ樹脂加工は高温の際には本当にリスクが高いことがわかる。
どれくらいの時間で高温になるのかは私もよくテストをしているが、基材のアルミの薄さとフライパンの大きさ、内容物の有無で大きく違う。悪条件がそろうと、200℃までなら強火1分とかからないものもあり、IHは特に早い。300℃の高温も2分もあれば到達する。
小さいお子さんがいる家庭や、動物を飼っているご家庭は影響があるかもしれないので、そのリスクをしっておいたほうがいいのは間違いない。
実際にこの神奈川県民局 くらし県民部 消費生活課もこのように促している。
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○ フライパンの空焚きをしないように気をつける。
○ 水分を飛ばすためなどの空焚きは慎む。
○ 空焚き状態となってしまったら、気づいた時点ですぐに火を止め、窓をあけて、空気を入れ替える。
○ 体に異常を感じた場合は、医師に相談する

環境汚染についても、知りたい方のために、フッソ加工の助剤とされるPFOAについて、国立医薬品食品衛生研究所が出した報告があるので、こちらをご参考に。

フッソ樹脂加工の発がん性については、後日また。

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キッチンパラダイスでは、このPFOAフリーをうたっているフライパンしかフッソ加工フライパンは扱っておりません。スキャンパン、スイスダイヤモンドがそれです。

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by kitchenparadise2 | 2016-03-04 12:37 | フッソ加工のフライパン

セラミックフライパンは買うべきか?

このところ、フッソ加工のフライパンよりセラミックフライパンのほうがいいのか?というご質問をよく受けるので、整理しておきます。
商品名に「セラ」という名前がついているものは、ほとんどセラミックのコーティングがされていると考えていいでしょう。また、基板はほとんどアルミかアルミ合金などで、実はフッソ加工と同じ。つまりそもそもの熱伝導はフッソとセラミックは変わりません。表面がセラミックでコーティングされているだけです。

なぜセラミックが世にでてきたかですが、
①フッソ加工の有害物質が問題視されたため。
②フッソ加工の耐久性の悪さ。
が主な理由です。
①は、本当です。フッソ加工には高温になると有害物質が出ると言われ、欧米ではすでに規制があるか、準備段階です。私がスイスダイヤモンド(スイス)やスキャンパン(デンマーク)のフライパンを紹介するのは、その有害物質PFOA等を排除した商品だからです。今のところまだ価格が高いのですが。フッ素加工は高温になると、有害物質がでますが、温度を守っていれば問題ないというのが、日本のメーカーの一般的な考え方です。(と言っておきましょう。)

②は、確かにそうです。特に薄くて軽いアルミの基板のものは温度の上がり下がりが激しく、フッソ加工はこの温度変化が苦手なので変な感じです。つまり薄いフライパンは、フッソ加工はどうやったってすぐに悪くなります。

セラミックフライパンの長所は、
フッソ過去の①の悩みは解決します。
セラミックは大変安全な素材だからです。
また、おなじアルミ基板だとしても、セラミックのほうが遠赤外線効果で熱の通りがやや良いのです。ただし、おなじ基板、同じ厚さならです。底が厚めのフッソ加工フライパンや鉄のフライパンにはかないません。

セラミックフライパンの耐熱温度は400度以上です。フッソ加工の240℃~260℃表記に比べればだいぶ高いです。これも、ただし、高温で使う必要が無いのですし、万が一超高温調理してしまった時は、セラミックの場合はセーフということだけです。フッソあろうとセラミックであろうと高温では使いづらいです。
現在の新型ガスコンロにはSiセンサーが義務付けられていて、高温にはならない仕組みですが、フッソ加工は高温よりむしろ急な温度変化の繰り返しに弱いので、その点はセラミックのほうが有利でしょうね。

セラミックフライパンは焦げ付かない、いうのは、正しくありません。使い始め、あるいは使って数か月は焦げ付きくいのは、フッソ加工と同じですが、最後は焦げ癖ができて焦げ付きます。つまりは使い捨てです。必ず表面加工は劣化します。


セラミックフライパンは耐食性が高い、とうのは本当です。
アルミだけのフライパンは、酸に弱く、フッソ加工も、素材を入れっぱなしにしておくと、焦げ付きやすくなります。セラミックのほうが入れっぱなしにはよいと聞いています。(これは試したことないですが)


セラミックフライパンは手入れが簡単というのは、最初だけです。少し程度の良いセラミックだと数年持ちますが、良いフッソ加工も数年持つものもあり、セラミックだけ手入れが簡単ということはないです。
私が数年定期的に使っているセラミックもだんだん汚れて焦げ癖が付いてきました。
しかも、価格帯の安いものだど、傷がつきやすいのもセラミックの特徴です。(良いものはこの限りではありません)

つまり、セラミックといえど、10年以上きれいに使えるわけでなく、油を使ったほうがモチがよいわけです。

セラミックの利点は、安全性。耐食性。遠赤効果、が素晴らしいことです。
あとは、中火以下で使い、汚れをこまめにきれいにすれば、汚れがつきにくいものもある。ということでしょうか。CMのようにいつまでもツルツルと玉子がすべるわけではありません。


セラミックフライパンは買うべきか?についてですが、フッソ加工は安全性が心配だという方は、やはりセラミックのフライパンか、あるいは安全性を考慮したフッソ加工フライパンを選ぶのをお勧めします。
買い替えがいやだという方は、この機会にぜひ鉄のフライパンを並行して使ってみてはどうでしょう。ちなみに私はプライベートでは安全性のあるフッソ加工と鉄のフライパン数種を使い分けています。
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by kitchenparadise2 | 2016-03-03 18:41 | フッソ加工のフライパン

薄いフライパンと厚いフライパンの違い実験

同じフッソ加工でも、500円のものから2万円くらいするものまで価格の幅がとても広い。なぜにそんなに高いの?というフッソ加工フライパンも多い。
フッソ加工はどのみち最後は劣化する。劣化するなら、安くていいじゃないかというかもしれないが、そこはちょっと違う。いいフライパンには海外の*厳しい安全基準をクリアしたものが多いし、コーティングの耐久性が抜群にいいし、そして何より、火の通りと蓄熱性が素晴らしい。この「火の通り」と「蓄熱性」が、美味しさや使いやすさに繋がってくる。(*今はフッソ加工は欧米で規制がある)
仮に条件を満たし1万以上するような高級なフッソ加工のフライパンをプレミアムフライパンと呼ぶ。
このプレミアムフライパンのひとつ、スイスダイヤモンドという1万超するフライパンを使った実験をしてみた。
まずはパンケーキ。
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左は2500円のフライパン。そんなに悪いフライパンではない。温度変化が激しいので、焦げないように気をつけて焼いたが、しっかり膨らませようとすると、最初はちょっと強火にしなくてはいけないからちょっと焦げる。右はスイスダイヤモンド。一度も火加減の調節をせずに、きれいに焼ける。ふくらみもいい。
プレミアムフライパンは、微妙な温度調節が不要で、めったなことでは焦げない。手放しで焼ける。

次はハンバーグを焼いてみた。今度は1000円フライパンも参加。
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1000円のフライパンは本当に難しい。炒め物ならいいけれど、焼くには薄いので温度が定まらない。
焦げるし、中は肉汁がすっかり飛んでしまった。
24cm2500円のフライパンはLOFTで購入。中火だと温度が240℃とかにすぐに上がってしまう。フッソ加工の耐熱が260℃なので、ここは気をつけていただきたいところ。
焦げないようにたびたび温度をあげたり下げたり工夫してみたが、やはり中に火は通りにくい。薄いフライパンはどうしてもしかたない。外はいい色になったけど、中は生焼け(赤マル)だった。

スイスダイヤモンドフライパンで中火以下で焼いた。温度調節せず、蓋もせずとも上手に焼けて肉汁がたっぷり残る。中身もしっかり火が通る。
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プレミアムフライパンは、それぞれいかにして特性を出すかはさまざまだが、このスイスダイヤモンドの場合はわかりやすく、銅の5倍の熱伝導があるダイヤモンド粒子をコーティングしている。熱量が多く、均一に伝わる。このフライパンはプレミアムフライパンの中でも「中に火を通す」ことを第一にしていると思われる。

スイスダイヤモンドほど蓄熱性のあるものは、3分焼いて裏返して3分。あとは余熱で2.3分そのままおいておくと(できればフタをして)、驚くほど上等に焼ける。

最後にステーキ肉を薄いフライパンとスイスダイヤモンドでそれぞれ焼いた。
1分ほど焼いた状態。すでにスイスダイヤモンドで焼いたほうによく熱が入っているのがよくわかる。
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焼いたあと水分を拭き取ると。
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薄いフライパンは生焼けだった。

ちょっとお高いが、「プレミアムフライパン」は、
調理の手間が少なく、
均一に熱が伝わり、
うまみを閉じ込めて美味しくでき、
耐久性にすぐれ、
安全性にも優れている。


安いのを買って劣化したら次々に買い替えるという考えもそれはそれでありだろうが、なるべく買い替える機会を減らして、使いやすく美味しく作るなら、プレミアムフライパンにこしたことはないと思う。

パンケーキとハンバーグだけでなく、ジャガイモやレンコンを焼いたり、餃子や鶏肉などをジューシーに焼いたりと、プレミアムフライパンなら確かに美味しさの可能性は広がるはず。
今回は鉄は比べませんでしが、鉄は鉄でまた素晴らしい特性がある。


この実験は、温度が一定になり素材に熱が通りやすいプレミアムフライパンと、温度変化がしやすい薄手のフライパンでは、この温度調節の手間が大きな違いです。
よい道具は手間をかけなくてもほとんど失敗がなくうまく焼けるという一例です。
薄手のフライパンでは絶対焦げるという例ではないことをご了承 ください。

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by kitchenparadise2 | 2016-03-02 18:56 | フッソ加工のフライパン

薄いフライパン、厚いフライパン。

「フライパンは何を買っても同じ。」とお考えの方がいるようですが、それは違います。

鉄か、フッ素加工か、銅か、あるいは薄いか厚いかで大きく違います。価格が高ければ高いほど良いというわけではありませんが、あまりに安価で薄いと汎用性がグーンと下がります。
どんなフライパンであろうと上手に作ることはできますが、その料理にふさわしいフライパンを選ぶと手間を省け、効率を良くし、買い換える必要が少なくなり、料理のストレスを減らし、これまで以上に美味しくできることがわかるでしょう。
ちょうど良いものを、なるべく無駄の無いようにそろえる。
ちょうどよい鍋やフライパンを納得して使っている方は、その機能だけで上等に仕上がることを知っています。


今日は、薄いフッ素加工のフライパンと、厚いフッ素加工のフライパンについて。

素材にもよりますが、たいていは薄くて軽いフライパンは、熱が早く伝わり、温度が一定化しません。
炒め物はできますが、分厚くカットした野菜を焼いたり、まんべんなくパンケーキに焼き色を付けたり、ハンバーグやステーキなどの内部に熱を伝えるのが苦手です。
温度が上がったり下がったりするので、フッ素加工の劣化も早くなり、くっつきやすくなります。

分厚いフライパンは、熱がゆっくり伝わり、温度が一定化します。鍋を存分に振りながら炒め物をするのには少々重いでしょうが、分厚くカットした野菜(今なら根菜類など美味しい)、ハンバーグやステーキなどの内部に、焦がさずに自在に内部に熱を伝えるのがとても得意です。
熱をもっと通すために表面積をひろげるため、エンボス加工などを施す場合もありますし、セラミックやダイヤモンドのコーティングは、金属のもつ熱の反射力を利用してさらに熱を内部に伝えようとしているわけです。
分厚いフライパンは中火で十分に調理ができます。パンケーキを見事にきれい茶褐色にするのも、肉のうまみを閉じ込めるのも、分厚いフライパンのほうが全く簡単にできるわけです。

美味しくできるのがわかると、美味しい素材を買ってきたくなるし、家族のために今日も美味しく作ろうと思うし、フライパンひとつでそんな風に考えることができたら、楽しいなと思って、いろんなフライパンを試したり、たくさんの本を読んで勉強したり、専門家にお話を伺ったりしています。それが少しでもまわりの人の役に立てばいいなって思うのです。

そんな私の思いを組んでくれ、お店を卒業したスタッフたちが時々、私の代わりに実験してくれ、その結果を写真で送ってくれたりします。
先日はこんな写真を送ってくれました。
薄いフライパン(といっても、なかなか良いフライパンですが)ソラパン。
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IHで試してくれました。温度が早く上がるので、私のようなせっかちには本来はすごくありがたい。
IHの特徴として、薄いフライパンの場合は特に、中央部分から温度が上がるクセがあります。中央の泡と周辺の泡の大きさが違いますね。炒め物の場合はよいですが、パンケーキやお好み焼きのようなものを焼くと、焼きむらがでます。

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こちらは分厚いフライパンの代表で、スイスダイヤモンド。厚いだけでなくダイヤモンドコーティングなので熱効率がとても良いです。同じIHでも、焼きムラがほとんどないのがわかります。ただし、温度が上がる時間がやや遅いです。

たぶん、興味のない方にとってはどーでもいい実験ですが、ずっとやってるといろいろわかります。
売れているフライパンが良いわけでないし、意外と安いフライパンが良かったりもします。気にいったフライパンを見つけて、長く大事に使ってほしいと思います。詳しくはぜひお店で。
by kitchenparadise2 | 2015-01-26 14:14 | フッソ加工のフライパン

スイスダイヤモンドテスト結果(ガス用)

蓋つき24cmのソテーパンを2年1か月使ってみました。(私が使ったもの)

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名のある某フライパンメーカーさんに、
「このフライパンは何年持ちますか」と尋ねると、
大抵、
「2年くらいです。」という答えが返ってきます。
なので、スイスダイヤモンドでは、その2年の時点でのフライパンの状態を報告しましょう。

取っ手や、外側は洗ってこすれば意外とキレイになりますが、内側はこんな感じです。

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2年間、ホントはしてはいけないことはたくさんやってみました。油を1日いれっぱなし、カレーをいれっぱなしとか。チャーハンを高温で作るとか。熱いまま水につけるとか。結構めちゃくちゃに使ってみたのでかなり劣化がヒドイとおもったのですが。
顕微鏡でみると、ダイヤモンドの輝きは2年経ってもきらきらしていますが、ところどころ茶色になって、あきらかに劣化して表面が剥げています。

新品時と比べてみるとこんな感じです。左が新品、右が2年後のもの。

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全体的に茶色になってますね。2年ですからこのくらいはしかたないでしょう。


問題は、多少剥がれた後の使い勝手です。
なんと、顕微鏡ではやや剥がれているのに、使い心地ほぼ変わっていません。ハンバーグやお肉に火が通りやすく、表面がキレイに焼け、何よりごくごく薄く油を塗っていれば、ほとんどくっつきはありません。

輸入元のスイスジャパントレーディング曰く、
「ウエットコーティングの下にプラズマコーティングを施していますから、上が剥がれてもあんまりくっつかないです。」とのこと。

だからなのかは実のところ不明なのですが、ダイヤモンド粒子のお陰ですこぶる火の通りが良く美味しくでき、多少剥げてもノンスティックが変わらないというのはよく分かりました。
このフッソ加工は環境ホルモンの問題もないので、その点は他社フライパンと比べても安心しています。

加えるなら、できれば専用ふたを同時に持ってほしいと思っています。火の通りが違いますし、料理の幅が広がりますし、コーティングのもちもグーンとアップします。
また、私が作った「お取り扱いの説明書」もぜひお読み下さい。
余熱の仕方、洗い方など、分かりやすく「長持ちする方法」を書いております。

そして、もしフライパンとソテーパンを迷っている方がおられたら、私はソテーパンのほうがイチオシ。
とにかく使い勝手がよく、キッチンが汚れません。ぜひお試しを!


これはガス用の結果です。IH用はちょっと様子が違います。次回はIH用をアップします。

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by kitchenparadise2 | 2013-04-15 19:08 | フッソ加工のフライパン

フッソ樹脂加工を長持ちさせる①

「フッ素加工のフライパンを買っても、すぐダメにしてしまいます」。店で頻繁に耳にする言葉です。油をひかなくても、素材がフライパンにくっつかない、だからヘルシーで手入れも楽。それが人気で、今ではどのお宅でも見かけるようになりました。けれど、ひとつのフライパンを長く使い続けられる人は少ないようです。
そもそも、フッ素加工のフライパンは、アルミニウムのフライパンにフッ素樹脂を施したものが主流。この加工は、低温でも素材がくっつかないのが特徴です。ですが、反対に、高温にはとても弱いことをご存じでしょうか。
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フッ素加工のフライパンの適温は、160~180℃の中火程度。これが260℃を超えると、表面の加工ははがれ、さらに煙が上がり始める330℃を超えると、ついには溶け出してしまいます。見た目には剥がれたように見えなくても、卵などがくっつき易くなったなら、「こびりつかない」という性能を持つ表面の加工が剥がれ始めているのです。一度剥がれると、残念ながら元に戻すことはできません。フッ素加工のフライパンは、高温調理には向いていないということなのです。
価格は、数百円のものから1万円以上するものまで様々です。それには、アルミの厚みや硬度、フッ素加工の品質の良し悪しが関係しています。アルミは熱伝導がとても早いので、薄くて軽いフライパンは便利ですが、すぐに高温になってしまい、剥げるのも早いでしょう。強火にしないように気をつけなくてはいけません。
フッソ加工のフライパンを長持ちさせるコツは、高温調理をできるだけ避けること。例えば、パスタ料理などは向いています。火からおろせば冷めるのも早いので、余分な火を通さずに仕上げることができるからです。反対に、高温で一気に仕上げるパラパラチャーハンは中華鍋、しっかり焼き色をつける肉料理などは、少し厚手の鉄のフライパンで。使い分けをすることで、フッソ加工のフライパンもさらに長持ちすると思います。
by kitchenparadise2 | 2010-01-06 12:30 | フッソ加工のフライパン

台所道具店キッチンパラダイスの店主が綴る、台所道具のマジメでオタクな解説


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