カテゴリ:鋳物琺瑯鍋( 9 )

ストウブの実験

鋳物琺瑯鍋の実験です。
ストウブ20cmのラウンドキャセロールにイチゴとリンゴをそれぞれ入れて、水もワインも全く入れずに、果物だけの水分を出します。この実験では砂糖を入れていませんが、実際にジャムにする時は砂糖をあらかじめまぶしておくといいと思います。本格的なジャムは30%~50%の砂糖を入れますが、今回は最後に加えることにしました。
本格的はジャムは、砂糖をまぶして蓋をあけて水分を飛ばすので、12分~15分ほどですが、これは蓋をして20分で作っています。

ポイントは、
①量にあった大きさの鍋を選ぶ。
②最初は中火でも、鍋が温まったら弱火。
③基本、蓋は開けない。

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無水ができる鍋はたくさんありますが、その能力は様々。イチゴ数粒、リンゴ1個でできるのは、ストウブやシャスールなどの鋳物鍋が最も良いと考えます。蒸気が外にでていかないので。またこのような無水調理の場合は、大は小を兼ねるという考え方ではなく、普段使いにちょうどいい鍋を揃えほうがベターです。

仕上がったら、ヨーグルトにかけて食べたり、パンにはさんで食べています。もちろんパンケーキでもアイスでもいいですねー。イチゴは炭酸で割って飲んだりも。

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*写真は、リンゴにシナモンをかけて、バナナはオリーブオイルで焼きました。仕上げにメイプルシロップとナッツを削ってかけています。
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キッチンパラダイスでは、商品テストを繰り返し、スタッフが納得した台所道具だけをを揃えています。
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by kitchenparadise2 | 2016-09-29 14:14 | 鋳物琺瑯鍋

琺瑯鍋でリンゴを蒸し煮すると

厚手鋳物琺瑯鍋といえば、ル・クルーゼ、ストウブ、シャスール、最近流行の日本製バーミキュラなどいろんなブランドがあります。
とても使い勝手がよく、うま味が引き出せる鍋なので、ぜひ一つは持っていただきたいと思います。
使い方さえ知れば、こんなに忙しい人に向いている鍋はありません。

先週は、重ねて煮るだけで絶品のおかずができる本を紹介しましたが、今日は、私が週に2、3度は作っている、あまりにも簡単な「リンゴの蒸し煮」のレシピを紹介します。
「リンゴを切って、鋳物琺瑯鍋に並べて入れて蓋をして弱火で20分。」
本当にこれだけ。つまり、昔のりんごのオーブン焼きのような感じです。
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この写真は、シャスールラウンドキャセロール20cmにリンゴ2個を切って並べました。水分が出やすいように、少し塩を振りかけました。蓋をして弱火にかけます。最初は中火でもいいですが、温まったら弱火で。
10分経過。

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水分がでてきました。蓋開けちゃったから蒸気が逃げちゃったかもしれません。
15分経過。
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あまり変わらないようですが、蒸気でよく蒸されて柔らかくなってます。
20分経過。

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水分が蒸発しています。蓋を数回開けなければもっと水分は残るでしょうが、このくらい水分が抜けたほうがいいです。

火を止めて、シナモンを振ってみました。最初からシナモンそのものを入れてもいい香りです。
これだけでも十分甘いですが、きび砂糖やメープルシロップ・はちみつを入れてもいいです。ジャムみたいに甘くすると日持ちもします。
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この日は、フレンチトーストにのせて食べて、次にヨーグルトにまぜて食べました。サツマイモをのせて一緒に蒸したり、バナナをのせたりもします。娘が小さい頃、ヨーグルトが好きだったので、ヨーグルトの量を半分にして「さつまいもリンゴ蒸し」を混ぜていたのが始まりなので、かれこれ15年くらい毎週作っています。

4.5日保存するときは、こんな風に琺瑯にいれます。

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蒸気が外にでていくのを極力抑えられる気密性、蓄熱性のある鍋でないといけません。
気をつけるのは、ちゃんと厚手で、ちゃんと蓋が重く、蒸気が外にでにくいかどうか。
それと、大きすぎない鍋。素材の量に対して鍋が大きいと、素材からでる水分量が不足します。そんな場合はワインや水などの水分を足さないとだめなのです。ストウブ、シャスールの鍋はとてもおすすめです。
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by kitchenparadise2 | 2016-03-03 18:06 | 鋳物琺瑯鍋

鋳物ホーロー鍋の考察 その3

その2ル・クルーゼとシャスール、ストウブの3つの琺瑯鍋に関する情報を書きました。
ここでは機能の違いについて。

シャスールとストウブはル・クルーゼと比べ、大きく違う点が2つあります。

①シャスール・ストウブはそれぞれ3割程度重く、その分厚みがある。
鉄に厚みがあり、重いということは、その分、素材の中に熱を通す力が大きく保温力もアップします。
フタが重いということは、蒸気が外に漏れにくいということです。(この蒸気の役割は後で説明します。)

②シャスとストウブには、フタの裏の突起がある。(下の写真をご覧ください)
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この突起は、蒸気を水滴に戻す役割を担っています。
「ふきこぼれを防ぎ、適度に水滴を食材に戻すことで、おいしさを逃さずに調理できます。」(シャスール)
「突起により旨味を含んだ蒸気を自動的に循環するセルフ・ベイスティング・システムを備えています。」(ストウブ)
(*ルクルーゼも人気ラインでないものの中に突起があるものも僅かにあります)


フタが重く突起があることで、密閉度が増し、水蒸気を極力閉じ込めるということ。それにより・・・

蒸気が鍋内に常に充満していていれば、少ない水分で蒸し茹でなどが可能。<ケトルの蒸気でやけどする時ありますよね。蒸気ってとても高温。特に充満すると効果絶大です。アルミの鍋だとポテトサラダを作る時にジャガイモがツ浸かるほどの水が必要。でも鋳物琺瑯鍋は、フタさえしておけば、ジャガイモが茹で水に浸かってなくても蒸気で火が通ります。野菜の重ね煮、肉じゃがなど最適です。>
水を入れなくて済むと、素材からでる水分(旨み)で素材に火が通るので、より美味しく感じるわけです。

水分が無くならないということは、焦げにくいということ。<焦げは水分が無くなってから始まります。水蒸気が水分に戻るなら、それだけ鍋内に水分が減りません。減らないと焦げない。焦げにくいというわけです。

本当に、突起と重さで蒸発する水分量が違うのか。実は数年前に疑問に感じて実験しました。
私の実験だとル・クルーゼとシャスールでは1.3倍から1.5倍違いました。(プライベート実験ですのでご了承ください)重さと突起でこんなに違うのだと思った実験結果でした。

シャスールとストウブはどちらも突起がありますが、フタの重さがストウブのほうが断然重いからでしょうか、
ストウブのほうが僅かですが10%~15%ほど蒸気が外に出にくい。つまり無水効果が高いことが分かっています。(こちらもプライベート実験です)

機能のついてもう1点。内側のコーティングについてです。
ル・クルーゼとシャスールは、内側がクリーム色やホワイトのホーロー加工をしています。家庭で使う時に、料理が映えるように、その2でも書いたように調理中の状態が見えやすいようにもあるでしょう。
一方、ストウブはプロ用に作られていてるため、見た目より機能重視で、コーティングは黒です。
メーカーは「ストウブ独自の薄く多孔質の黒マットエマイユ加工(表面はザラザラしています)。表面がザラザラしているため細かい脂の粒子が鋳鉄になじみ、焦げ付きを防ぎます。」と説明しています。

確かに、焦げ付きにくいです。油なじみもザラザラしている分良いと思いますが、剥がれないわけではありません。エマイユ加工はホーロー加工と同じですから、剥がれた時には段差が付きますし、その部分がさびやすくなるのは3つのメーカーとも同じですのでもちろん注意が必要です。

3つの違いについてつらつらと書いてきました。どれを選ぶかの基準はどう使うかによるでしょう。

「カレーとシチューくらいしか作らないし、ある程度の機能があるなら少しでも軽くて、いろんなバリーションから選びたい。」という方にはル・クルーゼ。水分量が云々とは書きましたが、ルクも十分に素晴らしい道具です。私も長年使っています。

「いろんな料理で試してみたいから、ちょっと重くても、機能的なほうがいい。テーブルにおいてもカワイイ鍋を選びたい。つまみが高温にならないから便利。」という方はシャスール。

「ちょっと男っぽい鍋でかなり重いけど、機能的でプロ使用のストウブがいい。汚れやアクが目立たないから使いやすい。」

とまぁ、こんな感じでしょうか。おわかりいただけましたでしょうか。
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by kitchenparadise2 | 2011-04-21 20:13 | 鋳物琺瑯鍋

鋳物ホーロー鍋の考察 その2

鋳物ホーロー鍋はなぜいいかを、その1で書きました。今日は1日遅れて申し訳ないのですが・・・、ル・クルーゼとシャスールとストウブ、という3つの人気のフランス製ホーロー鍋を比較してみます。

まずそれぞれの歴史ですが、ル・クルーゼは1925年、シャスールは1924年、ストウブは1974年。ル・クルーゼは、鋳物とエナメルの専門家によって家庭用の鋳物調理器具の会社として立ち上げられ、当初から世界戦略をみすえていたみたいです。シャスールは薪ストーブなどを中心にした鋳物製品の専門メーカー(実際に今でも薪ストーブを多く販売)。日本への輸入はつい数年前です。(私は正式に輸入が始まる前からテスト使用させていただいてました。) ストウブは2社に比べれば新しいのですが、有名シェフらと共同開発によって作られたプロ仕様の鋳物鍋。
余談ですが、ル・クルーゼジャパンはフランス本社の資本がはいっており現在は社長さんも外国の方、シャスールは三栄コーポレーションという会社が輸入販売をしています。ストウブは現在はドイツのツヴィリングJ.A.ヘンケルス社がフランスのストウブ社を買収。その後日本でも2008年10月からツヴィリングヘンケルスジャパンで取り扱いです。

いろんなショップ、特に百貨店でル・クルーゼ・シャスール・ストウブのどれを取り扱うのかは、これらの会社との繋がりによって変わっています。「あれ、ここはル・クルーゼだったのにストウブになった。」とか、「シャスールだったのにル・クルーゼに戻った。」なーんてのがよく見受けられるのは、問屋さんや輸入元との繋がりが大きいのです。私からみると、決して商品の良し悪しではないような気がしてます。さ、では本題へ。

まず、バリエーション、重量・容量などを見てみましょう。3社の中で最も多彩な形を作っているのがル・クルーゼです。ラウンド型やオーバル型だけでなく、ハートやガーリック、トマト、ピーマン・・・過去いろんな形を手掛けてきました。タジンが流行るとすぐ日本でもタジンを発表するところなど、さすがの戦略ですね。5,6年前に80周年復刻版をキチパラでも売りましたが、かなりの人気でした。あの時はル・クルーゼ独り勝ちだったなぁ・・・。私も持ってますけど。
あぁまた話がそれた。
鮮やかな色が多く、当初チェリーレッドとオレンジが圧倒的に人気だったのですが、いまはビタミンカラーも売れているようです。フルーツグリーンやディジョンイエロー。以前のラインナップでもう製造終了したカラーや形はすぐに直営のアウトレットに驚くべき価格で並びます。みんな定価で買わないわけです。最近は、型落ちアイテムを自社HPで半額、通常品も安く販売してますから、ホントもう驚きです。
ピンクやグリーン(ピスタチオ)の色などはシャスールのほうが断然キレイです。シャスールは特にパステルカラーの色がとてもよくでてると思います。ルクのレッドはグラデーションっぽく塗られていて、シャスはマット感があります。この2社は一部を除いて内側のコーティングはクリーム色です。フタの裏をみると、ルクはやや色がくすんでいるので塗りが甘いと思います。(昔のはそうでもなかったような)内側のコーティングが黒いのは、ストウブ。これはザラザラした特殊な加工をしていて、汚れやアクが付きにくいだけでなく、表面積も増え熱効率も少しよくなります。油なじみもいい。ただし、バターやオリーブオイルなどの色が分かりにくいとか、テーブルにそのまま出した時に中が黒いので料理が引き立たないという声もあります。この点は好みの問題。
ストウブはプロ用に作られただけあってパステルカラー(ビタミンカラー)はありません。このブランドに関しては、最初から黒や赤を好むお客様が多いようです。難を言うなら、ストウブだけはかなり塗りがまばらです。


ラウンド型の形を比べると、ルクとストウブは底部にかけてやや逆台形になっており、シャスはストーンとしてます。シャスールだけが底面積が広いのです。18cmの底面積が、ルクが13.7cm、シャスが15.2cmというくらい違います。
20cmのココットロンドで3社を比べてみると、ルクの重量が2.8kg(容量2.4L)シャスが3.5kg(容量2.3L)、ストウブ3.5kg(容量2.2L)。満水状態でこの容量が本当だとすると、容量と重量の関係から、1Lに対する重さが
ル・クルーゼが1に対して、シャスールが1.3、ストウブが1.36 となります。つまりル・クルーゼだけは比較的軽いってことです。軽くていいことは持ちやすいってことですが、料理効率からすると重いほうがいいのですよね。これはまた後ほど。そういえば、ストウブの20cm表記が他の2社に比べて小さいのは外直径表記に近いみたいなんですよね。ストウブだけ直径が小さいのはそんなわけです。


つまみ(持ち手)のこと。これらの鍋はオーブン調理が可能です。フタをしてオーブンに入れると、熱が中までゆっくり伝わり、美味しさは抜群。ただし、本体はどれも耐熱温度が高いのですが、取っ手がやや違います。ルクとシャスが一般的にとりつけている取っ手は樹脂製。ルクの取っ手は190℃の耐熱。(普通200℃とかにかけるから、あぁ・・・って感じ)シャスールの取っ手は200℃。最近の入荷分は本来もっと高く設定してよいそうですが、庫内が狭くて熱源が近い場合などを考えてこの温度にしているようです。その点、さすがプロ用のストウブは取っ手が真鍮かニッケル。どんなオーブンでも大丈夫。そのかわり、いつも熱が伝わるので熱いですけど。

次は3つの料理の出来上がりの違いを書きます。
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by kitchenparadise2 | 2011-04-21 20:02 | 鋳物琺瑯鍋

鋳物ホーロー鍋の考察 その1

「鋳物琺瑯鍋」と言っても聞きなれない方には、「ル・クルーゼみたいな鍋」と言えば分かりやすいでしょうか。
料理研究家やプロのシェフ達もご愛用のル・クルーゼが有名なおかげで、その後に続く同じフランス製のstaub(ストウブ)、chasseur(シャスール)といったブランドの鋳物琺瑯鍋も、ここ数年とても人気です。
同じ琺瑯鍋でも、野田琺瑯さんが作っているような琺瑯鍋は薄手ですね。あちらは鋳物でなく鋼板。

さて、この鋳物ホーロー鍋、その名の通り鉄の鋳物のですから、やたら重いのです。こんな重いもの持ちたくないという方も多いでしょうが、重くてもやはり使いたいという方が多いのには理由があります。「その1」では、使っておられるお客様が口々におっしゃる「美味しさの違い」を、説明します。

①鋳物ホーロー鍋で作った煮物は、素材の良さを引き出し、美味しく出来上がります。ポトフやカレー、シチューなども、弱火のほったらかしでも美味しくなります。煮崩れもしにくいです。

②密封力が高いため、水分を入れずに無水鍋(*)のように使うこともでき、野菜や肉からでる水分の蒸気と鍋の保温力で、素材そのまま美味しさを引き出します。

③熱が逃げにくく、出来上がった料理に味がゆっくりしみ込んで、さらに美味しくなります。

④オーブン調理もできます。フタをすれば蒸気が外にでにくく、まんべんなく熱が伝わるので、ふっくら旨みを閉じ込めた調理ができます。

⑤そのまま食卓にだしても、取り分けるまで温か。


つまり、この鉄の重さや厚みが美味しく作るための大きな役割を果たしているわけです。軽いと役割も十分でないわけですね。

明日は、鋳物琺瑯鍋はどう選べばいいかを書きます。ストウブ、シャスール、そして一番人気のル・クルーゼの比較です。

(*)すべて無水というわけでなく、素材の量と鍋の大きさなどによります。
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by kitchenparadise2 | 2011-04-21 19:57 | 鋳物琺瑯鍋

内側のコーティングが黒いワケ

c0228673_15315897.jpgシャスールの黒以外のカラフルなカラーの内側はクリーム色か白。黒だけが内側のコーティングも黒なのです。黒もカラフルな色もどちらもホーローコーティング(ガラス質)には変わりありません。

カラフルな鍋の色は、食材を美しく見せるために、またテーブルでも見栄えが良いように内側を明るい色で仕上げています。
一方、黒のシャスールは、黒い多孔質なホーローを吹き付けているので内側表面がザラザラしていています。テーブルに向きか不向きかは使う側の好みもあるでしょうが、表面積が広くなるので熱伝導がやや高くなり、焦げ付きにくく、油なじみがよく、アクのしみなどが目立たないのです。

「じゃあ、黒が一番いいじゃない!」という声が聞こえてきそうですね。実際に、調理人さんが買うシャスールは黒が一番多い。ですが、シャスールは色味の綺麗さが特徴でもあるわけです。キッチンや食卓に置いたときに、華やかな感じも家庭のキッチンでは大切ですし、決してすべての調理で黒いコーティングでなければいけないというわけでもありません。ですから、何台かお持ちの方でも、黒を1台もっておくと、多少乱暴に使っても、小豆や肉を長時間煮ても、アクや汚れを気にすることもないので便利ですよ、というわけなのです。

ちなみに、「黒だと剥がれないのか?」という質問。
シャスール自体、水分が残りやすい鍋なので、フタを開けて空だきを相当時間しない限り剥がれにくいとは思いますが、黒でも剥がれないということはありません。剥がれたとしても、何層もふきつけてある内面コーティングが黒なので、薄色のコーーティングに比べてあまり分からないかもしれません。
by kitchenparadise2 | 2010-01-18 15:32 | 鋳物琺瑯鍋

シャスールの鍋を実験しました。

フランスのホーロー鍋「シャスール」を、自宅でテストしてきました。2回テストして予想を上回る結果に大興奮!!素晴らしい鍋です。ルクルーゼに全く劣らない、さらに一歩優れた鍋といえますね。
ルクルーゼとシャスールの18cm丸型のキャセロールで比較実験しました。

この比較実験は、「調理後の水分残量」 つまり、シャスールのフタの重みとフタ裏のラインの突起があることによって、どれくらい水蒸気を水滴に戻す効果があるのかという実験です。
①の実験では、500ccの水を二つの鍋にいれ、30分間の弱火にかけた後で水分量をはかり、②の実験では、500ccの水を二つの鍋にいれ、20分間中火、10分間弱火にした後はかった量です。

本体重量 シャスール2.8kg /ル・クルーゼ2.3kg
フタ重量 シャスール732g/ ル・クルーゼ666g
1回目の水残量 シャスール400cc/ ル・クルーゼ310cc
2回目の水残量 シャスール270cc/ ル・クルーゼ180cc
価格 シャスール19950円/ル・クルーゼ 21000円

ル・クルーゼと比較して1.3倍~1.5倍の違いがでました。

この違いによって何が変わってくるかというと、「素材の旨みを、より逃がさない」「焦げに達するまでの時間が、より長い→焦げにくい」「茹でる、蒸し煮する、時に水分がより少なくてよい」

これからはシャスールの鍋は見逃せないですね。素材のよさを引き出すという点ではル・クルーゼより少し上でしょう。ただル・クルーゼにしかない色もありますし、機能でけで買うならってことですが。このピンクはシャスールだけの色。キュート!
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シャスールのご購入はこちらから。
by kitchenparadise2 | 2010-01-06 15:36 | 鋳物琺瑯鍋

CHASSEURに関する10の質問

キチパラオススメのシャスールの鍋。よくある質問にお答えします。c0228673_1412348.jpg

①シャスールって他のステンレスやアルミの鍋とどう違うますか?
答え:シャスールは保温性があり素材に味がよくしみ込みます。蓋をあまり開けなければ水分が少なくて済み、旨みを閉じ込めることができます。

②重いのはなぜですか?
答え:鉄の鋳物だからです。鉄の重さと厚みが、保温性を高め、蒸気を逃さないために必要なのです。

③お肉や野菜を炒めたらくっつきませんか?
答え:くっつかないためには、中火か弱火で余熱し鍋を温めてから油を多め引いてください。薄い肉は表面の水分がなくなってからひっくり返すとうまくいきます。鍋の温めすぎはコーティングをはがす危険もあるので中火以下で。

④水分が少なくて済むとはどういう料理の時ですか?
答え:例えばじゃがいもを蒸かしたい時は皮付きのままで入れます。水は多くてもじゃがいもの1/3くらいの量で。沸騰したあとは弱火で20~30分で水分がちょうどなくなり、内部の蒸気によって旨みを閉じ込めたまま蒸せます。

⑤オーバルとラウンドでは料理の違いがありますか?
答え:オーバルキャセロールのいい点は、魚をそのまま煮る時やとうもろこしなどの長いものを調理する時は便利です。ただし楕円なので横の鍋に邪魔になる場合もあります。

⑥大は小をかねるで、大きいほうがいいんでしょうか?
答え:大きければいいというわけではありません。④のようなじゃがいもを蒸すときは個数によって小さいほうが蒸気が有効に利用できる場合もありますし、18cmのような小さな鍋なら、5粒程度の苺を蓋をしてジャムにすることもできます。20cmくらいがちょっとした煮物にはよいですが、シチューなら5、6人分までです。主にどんな料理に使うかと考えてお選びください。お悩みの場合は直接スタッフへ。092-534-6311

⑦圧力鍋とシャスールはどちらがいいですか?
答え:目的が違う鍋なのです。圧力鍋は沸点を120℃近くにあげることのよっては短時間で煮る、お肉や魚を骨まで柔らかくする、という点を重視しています。シャスールはなるべく自然に近いカタチで煮たり蒸かしたりして、味をゆっくりしみさせるという鍋です。圧力鍋は、種類にもよりますが、シャスールのような保温性はありません。

⑧焦げたらどうしたらいいですか?
答え:すぐに水をかけずに、さめてから重曹をいれてお湯を沸かしてください。しばらく沸かしたらお湯がぬるくなるまで数時間そのままにしておくと、ほとんどが取れます。40度くらいのぬるま湯になってからスポンジでこすってみてください。何度か繰り返すと、しつこいコゲもとれることが多いようです。

⑨壊れたり剥がれたりしますか。
答え:落とすと壊れる場合もあります。特に稀にですが落として取っ手が折れるというケースもあります。
樹脂のつまみは、オーブンに入れられますが、庫内が狭く200度を超す場合、まれに破損することがあります。金属に変えたほうがいいかもしれません。

⑩ル・クルーゼとどう違いますか?
答え:同じフランスの琺瑯鍋ですので機能も似ていますし、歴史もそれぞれ長いのでどちらも信用あるブランドです。バリエーションはルクルーゼのほうが多いのですが、生産数が少ないからか見た目はシャスールのほうがコーティングが厚塗りに見え、ハンドメイド感があります。シャスールは蓋に突起があるので水分量がルクルーゼより少なくて済み、旨みをより逃さないと思われます。(ショップテストでの感想です)
by kitchenparadise2 | 2010-01-06 14:13 | 鋳物琺瑯鍋

ホウロウ鍋、人気のヒミツ

鋳物ホーロー鍋の代表格といえば、ル・クルーゼ、ストゥブ、シャスールといったフランス製が有名。デザインとカラフルな色合いで、贈物としても人気です。ですが、せっかく持っていても、「重すぎて。」とか「使いこなせていない。」という方が多いようです。そこで今回は、そんな鋳物ホーロー鍋の魅力と活かし方をご紹介します。c0228673_12135620.jpg
鋳物ホーロー鍋は、鍋自体が持つ力でおいしく料理を仕上げてくれる優れもの。その理由は、鍋の材質と重さにあります。
 これらの鍋は、溶かした鉄などの原料を鋳型に流し込んでできた鋳物に、ガラス質の琺瑯を焼きつけて作られます。外側に琺瑯を施すことで、カラーバリーエションに富み、酸にも強く、錆びにくくなるのです。
鍋も蓋も重いのですが、この重さと鍋の厚みがとても重要です。これによって、ふんわりとした熱が鍋全体にゆきわたり、保温性が高く、火を消しても余熱調理で素材の良さを一層引き出してくれます。
また重みのある蓋のおかげで、素材の旨みや栄養分が、蒸気とともに外に逃げるのを防いでくれます。煮くずれしにくいのも特徴です。シャスールはフタに工夫がされているので、蒸気が逃げずに、よりうまみを閉じ込めてくれます。

鋳物ホーロー鍋は、カレーやシチューといったお馴染みの料理から、煮物やおでんのように、出汁を効かせて旨みをしみ込ませるような和食にも向いています。ラタトウユや野菜の重ね煮などは、水分を一滴も入れなくても、鍋が野菜水分を引き出してくれるので、素材の旨みをそのまま味わえます。
もちろん、煮物以外にも、揚げもの、炒め物、オーブン料理、スープ、ご飯を炊いても美味しくできます。
沸騰までは中火、それ以降は弱火で十分。微妙な火加減の調節も要らず、簡単に誰でも美味しくできるのです。
鍋のままテーブルに出せば、料理がいつまでも温かく、食卓が華やかになるにも魅力のひとつ。価格は高めですが、大切に使って世代を超えて愛用していただくといいですね。
by kitchenparadise2 | 2009-12-06 12:02 | 鋳物琺瑯鍋

台所道具店キッチンパラダイスの店主が綴る、台所道具のマジメでオタクな解説


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