すし桶を買う理由

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すし桶が無いご家庭が増えているようです。

30代~40代では2.3割しかお持ちでないようで、それもそのはず。yahoo知〇袋では「すしおけ無しでお寿司が作れますか」の問いに、「ボウルかタッ〇ーで作れます。」あるいは、「炊飯器にすし酢を入れて混ぜましょう」という答えもあるくらいですから。

本来、木のすし桶はすごくいい道具なのに人気がないのは、おそらく収納に困ることや、本当の良さに気が付いていないからではないかなと思います。木のすし桶は水分を調節してくれていつも美味しく仕上がり、食卓が豊かで、保存にも一役も二役もかってくれます。

私は結婚してしばらくして母が買ってくれました。(写真のすし桶↑)もう15年近く使っていますが綺麗に使えているので、あと10年くらい経ったらお嬢(17)に渡そうと思っています。
私にとってはすし桶がない生活はとても不便。
今日は、私がなぜすし桶が必要かを改めて考えて、その理由を書きたいと思います。

①子供にすし桶のある豊かな食卓を

子供の頃、手巻き寿司がなによりご馳走でした。「今日手巻きよ。」って母が言うと、「わたし、うちわであおぐー。」といって、喜んでお手伝いをしたものです。姉とうちわを取り合ってあおぎました。私たちが扇いだおすしはすし桶のまま食卓に並べられました。お嬢(いまはもう17ですが)にも、子どもの頃にそんな豊かな食卓を経験させたいと思っていました。

②うちわで扇ぐ意味がある

うちわであおぐのは実はちゃんとした理由があります。早く冷ますことで、艶をだすこと、べちゃっとさせないこと。そして保存が効く酢飯にすることです。ステンレスやガラスでは、あつあつのご飯を入れた瞬間にボウルが温まってしまうため、うちわで扇いでもなかなか冷めないのです。

③水分を調節してくれる

うちわで扇ぐのは、表面がベタつく前に水分を飛ばして艶を出すのが一番の理由ですが、金属やガラスのボウルだと蒸気(水分)を吸い取ってくれません。うちわで扇ぎながら、水分調節ができるのは木のすし桶だけなのです。
ちょっと大目の水分量は、木が調節してくれるわけです。
ステンレスやガラスは水分を全く吸わないので、木のすし桶より少なめにすし酢を入れないと、びちょびちょ。
私はすし桶を信用して、すし酢はいつもほぼ目分量です。

④いろいろ使える

おすし以外にもいろいろ使っています。まぜご飯、炊き込みごはん。ただのご飯にしょうがやミョウガ、シソ、ちりめんじゃこをすし桶で混ぜてそのままテーブルに出すと、豪華なメニューに。
炊き込みご飯を作って濡れ布きんをかぶせておけば、子どもの塾前のクイックご飯に。仕事で私は不在なので、お嬢は塾前に自分で食べて出かけていました。
朝からおにぎりを作ってすし桶で保存もしていました。お皿にラップ保存よりも保存が効きます。これも濡れ布巾をかけて。セイロの蓋をかぶせておくこともあります。
パンもおはぎも、すし桶にいれておくと木の呼吸で乾燥が防げます。
仕事で家に戻れない時に、すし桶にはずいぶん助けてもらいました。

⑤おもてなしが簡単

酢飯さえ上手に作れば、母が上手だった手巻きでご馳走ができます。準備要らずです。
ちらし寿司も写真のように季節を楽しむおもてなしができます。
「お寿司を家で作る」のは、ここ日本では何よりのおもてなしになるのです。お客様が来られるのが全く面倒ではなくなります。お寿司、お吸い物、がめ煮、湯豆腐、これくらいで、もう十分なおもてなしができます。


木のすし桶は、ほかのものでは代用ができません。私が最も信頼して必要としている台所道具のひとつです。

いくつか理由を書きましたが、本当の一番の理由は「大切な人に美味しく食べてもらいたい」ってきもちを伝えられたことだと思っています。

by kitchenparadise2 | 2017-03-11 18:05 | すしおけ

台所道具店キッチンパラダイスの店主が綴る、台所道具のマジメでオタクな解説


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